昔の人にも、そういう物があったのですね。
なんだか捨てるに忍びない手紙とか、いろいろあった時のちょっとした記録とかだったのでしょう。
仏像の胎内に納められた印仏の用紙は、どうも真新しい紙ばかりではなかったようです。
と言っても反古紙というのではなく、古文書として重要文化財に指定されるような内容の物もあったようです。
いろいろアレなお手紙や書類の裏から、細い線彫りの仏画の印を淡々と、びっしり一面に押してゆく。何十枚。否、何百枚も。綴じて丸めて、仏像の胎内にぎゅっと収めて封をする。
書いた人、かかわった人々の思いも封じ込めて。
今時の、メールやブログは、どうしたものでしょうか。
原子力災害対策本部の議事録などは、当事者達の体内納入文書かなにかにしたつもりなんですかね。
印仏だけでなく、造立の謂れ、お経、真言、お香、仏舎利、仏像、内蔵の模型…さまざまなものが納入されていました。
神奈川県立金沢文庫、 「仏像からのメッセージ 像内納入品の世界」、2月5日(日)まで。
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